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福岡工業大学での5年間を振り返って

  • 執筆者の写真: Akagi Lab
    Akagi Lab
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:12 分前

2025年、私が福岡工業大学に着任し丸5年が経過しました。これまでの歩みを振り返ってみたいと思います。


2020年、私は単身福岡に着任しました。その直後、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本で初めての緊急事態宣言が発令されました。大学に着任したものの、同僚や学生たちと会うこともなく、一人で黙々とオンライン講義の動画を作る日々を送ることになりました。


この間、私たち日本人はさまざまな社会問題に直面しました。私は特に医療崩壊に強い危機感を覚えました。医療崩壊とは、単に「病院がコロナ感染者で溢れる」という意味だけではありませんでした。「コロナ対応で、あらゆる患者をすぐには受け入れられない」という状況を指していました。つまり、外傷や喘息、熱中症やアルコール中毒など、コロナとは関係のない患者の搬送先も見つからなくなるという事態に直面し、改めて医療崩壊の怖さを知りました。


一方で、人との接点が少なかったからこそ、「思考の言語化」の重要性に気づくことができました。LinkedInをはじめとするソーシャルメディアは、自分の考えを言語化する最高の訓練の場となりました。私が本格的に情報発信を始めたのもこの頃です。


2022年頃から、「under COVID-19」から「with COVID-19」に社会が移行し、ようやく大学での活動も本格化してきました。この頃から私の研究・教育活動も再開できたように感じます。5年間勤務しましたが、最初の2年は「失われた2年」だったように思います。現在では多くの学部生や大学院生がラボに在籍し、少しずつ研究成果が出始めています。


「思考の言語化」の訓練として始めたSNS活動は、今では新たな段階に進み、「セルフブランディング」という大きな意味を持つようになりました。セルフブランディングは単なる自己宣伝ではなく、研究や教育活動の社会的意義を高め、より多くの人に価値を提供するための重要な手段となっています。今後も、研究室の"透明性"を大切にしながら、私たちの活動や成果、そして失敗から学んだことも含めて、誠実に発信していきたいと考えています。


次の5年を経て迎える2030年にはAkagi Lab設立10年となります。それに向けて、研究と教育の両面でさらなる発展を目指していきます。これまで支えてくださった大学の皆様、共に研究に取り組んでくれた学生たち、そして様々な形で関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。今後とも赤木研究室、そして福岡工業大学をどうぞよろしくお願いいたします。




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