春の足音が少しずつ聞こえてくる2月。2025年2月2日、福岡市博多区にある櫛田神社を訪れました。櫛田神社といえば、博多祗園山笠の奉納で有名ですが、この時期には節分名物の「お多福面」が飾られます。その大きさは一説には日本一とも言われ、訪れる人々を笑顔で迎えてくれます。曇り空の下でも多くの参拝客で賑わっており、福を呼び込む温かい雰囲気に包まれていました。豆まきは2月3日に行われるそうですが、ところで皆さん、節分の日付が毎年固定ではないことをご存知でしたか?私はつい最近まで知りませんでした。地球の公転周期の影響で、4年に一度は2月2日が節分になることがあるそうです。こんなふうに、日常の中でも新しい発見に出会えるものですね。まだまだ知らないことがたくさんありそうです。
研究室では、2月7日に卒業論文・修士論文発表の練習会を行いました。この練習会は、ほぼ丸一日をかけて行われ、学生たちは本番さながらの緊張感の中でプレゼンテーションに臨みました。すでにしっかりと準備ができていた人、まだ仕上げに向けて課題が残る人、それぞれの状況はさまざまでしたが、全員が発表ファイルの完成度を高めるための大切な一歩を踏み出しました。質疑応答の練習にも力を入れ、伝えたいことを簡潔かつ的確に表現するスキルを磨きました。
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そして迎えた2月17日、いよいよ卒業論文発表会当日です。発表前、赤木研の学生たちには研究室のシンボルでもあるAkagi Labのピンバッジを渡し、襟元につけてもらいました。これは「研究室の一員としての誇りと成長の象徴」です。7分間の発表、5分間の質疑応答という短い時間に、これまでの努力を凝縮した素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれました。研究への向き合い方や取り組み方の違いが、発表内容にもはっきりと表れる場でもあります。いずれにせよ、全員が無事に発表を終えた姿を見て、指導教員としてまずはホッとしました。
翌日の2月18日には修士論文発表会が行われ、2名の修士課程の学生が2年間の集大成を発表しました。複雑な研究内容を分かりやすく伝えようとする姿勢や、質問に対する的確な対応は見事で、彼らの成長を感じる瞬間でした。修士課程の学生たちも本当にお疲れ様でした。
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発表会後は、ささやかなお疲れさま会を開催。仕出し弁当を囲んで、和やかなひとときを過ごしました。長い準備期間を経てようやく一区切りついたこともあり、学生たちの表情には達成感が溢れていました。
その後、卒業論文の製本・提出も無事完了。研究室では、提出用の一冊に加え、自宅用の記念としてもう一冊作成しています。その裏表紙には、私のサインを添えています。世界に一冊だけの卒業論文。いつか家庭を持ち、お子さんが大学生になったときにぜひ見せてあげてほしいと思います。……そういえば、来年は私の子どももいよいよ卒論の時期。時の流れの早さをしみじみと感じる今日この頃です。
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そして、3月20日には卒業式が控えています。旅立ちの時期が近づき、少し寂しさを感じつつも、学生たちの新たなステージでの活躍を心から楽しみにしています。赤木研での経験が、彼らの未来を支える確かな力となることを願ってやみません。
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