秋も深まり、キャンパスが紅葉に彩られる季節となりました。今月も研究室では様々な活動が行われ、充実した日々を過ごすことができました。
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今月は恒例の学園祭「立花祭」からスタートしました。初日は残念ながら大雨での中止となりましたが、2日目は晴天に恵まれ、学生たちの生き生きとした姿を見ることができました。屋台での接客や運営スタッフとしての働き、コンサートでの演奏など、多岐にわたる活躍を見せてくれた学生たちの姿に、心から頼もしさを感じました。特に印象的だったのは、「ニッポンの社長」「パンサー」によるお笑いライブです。会場は立ち見が出るほどの大盛況で、観客の心を巧みにつかむ彼らのパフォーマンスには、教育者として学ぶべき点も多く感じられました。
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今月も国際交流も活発に行われ、サクラ・サイエンスプログラムを通じてインドの高校生たちが本学を訪れました。私からは「Step into the World of Stem Cells」と題して、幹細胞研究の導入的な講義を行いました。メモを取りながら熱心に耳を傾ける生徒たちの姿が印象的で、質疑応答では鋭い質問も多く寄せられました。現在、インドの研究者との共同研究を進めている私たちにとって、この交流は特別な意味を持つものとなりました。
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学外の社会貢献活動としては、UJAとLabBRAINSの初のコラボレーションイベント「留学のすゝめ」を開催しました。関西学院大学の宮崎康支さん、東京大学大学院の栗山摩衣さんをお招きし、海外での研究経験について貴重なお話を伺うことができました。障害学やスウェーデンでの研究環境など、参加者に新たな視座を提供する充実した内容となりました。
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また、私の前任校である金沢大学時代の教え子で、現在埼玉医科大学でご活躍中の浦西先生をお招きしてセミナーを開催しました。「細胞のアイデンティティを造るエピジェネティクスのコンビネーション」という演題で、最新の研究成果をご紹介いただきました。セミナー後には学生たちと熱心に意見交換する姿が見られ、研究室全体にとって大変有意義な機会となりました。
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月末には第47回日本分子生物学会に参加し、研究室から5つの演題でポスター発表を行いました。基礎研究分野最大級の学会であり、会場では多くの研究者との再会や情報交換の機会に恵まれました。学生たちにとっても、他大学の高度な研究に触れることで、大きな刺激となったようです。
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私自身も海外日本人研究者ネットワーク(UJA)のセッションを主催し、「留学のすゝめ」と題して海外留学経験者との交流の場を設けました。翌日には地元のレストランでUJA交流会を開催し、年齢や職位を超えた活発な情報交換が行われました。
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師走を目前に控え、研究室一同、今年の締めくくりに向けて気を引き締めて参ります。
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